【選考の基準】自社で活躍しそうか

面接

少し前に呼んだ就活関係の書籍でとてもしっくり来た表現がありました。

面接のポイントは…
①自社の仕事がきちんとできるか
②自社の仲間とうまくやれるか

なぜ7割のエントリーシートは読まずに捨てられるのかという本はご存じでしょうか。
雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏の著書で、採用関係の舞台裏などが書かれた書籍。

上記表現は、書籍の中の一説です。

企業の人事担当者の立場ではなかなか言いづらい本音の部分などが折々に書いてあり、私はすごく共感する部分が多かったです。

中でも腹落ちした表現が冒頭のポイント2点でした。

私自身、採用担当者の立場で関わるときは、書類選考から面接まで色々な角度から検討します。
・定着しそうか(転職回数・退職理由等)
・社風に合いそうか
・職場でうまくやっていけそうか
・(中途の場合)経歴はどうか

上記のような観点がとても大事。
こちらは新卒・中途ともどちらにも当てはまります。

500、1000人規模の企業の場合、部署数や拠点も多いため、ある部署でダメだったとしても最悪他の部署という選択肢があります。ですが、中小企業の場合は部署数も限られ社員数も多くないため、配属部署に合わなかった場合に、すぐに他部署へというわけにはいきません。

ですので「自社で活躍できそうか」という抽象的かつ感覚頼りな基準がポイントの1つになるのです。

もちろん、選考の過程で
・営業職・接客業務なので第一印象の観点から履歴書の写真もポイントになるケース
・経理募集なので、簿記の資格や経理業務の経験を重視する
といった具体的な基準を設定するケースもありますが

そういった、一定の条件をクリアすると最終的には、人柄に尽きると感じます。

面接でお会いしてみた結果、すごくよさそうな人だけど当社には合わなそう。
という理由で見送りになるケースはよくあります。

経験から感じることですが、どんなにすばらしそうな方でも、環境が伴わなければ活躍はできません。

だからこそ、自社で活躍しそうか、という基準になるのです。
「①自分の仕事がきちんとできるか」「②自社の仲間とうまくやれるか」は、まさに私の中での言語化できなかった部分を、別の表現で具体的に記載してくれていたからなのでした。

上記のほかにも、採用活動の舞台裏などをオブラートに包んで赤裸々に語ってくれています。

読み物としても本当に面白いと思いました。

これから就職活動、転職活動をされる予定の方におすすめの1冊です。

関連記事一覧

人気記事