キヤノン御手洗富士夫代表取締役会長兼社長 CEOの署名

2021年_御手洗会長

手書きの字が好きな私のマニアックな趣味は、企業の代表の署名を見ることです。笑

以前からあちこちで目にしていて、今の私には、書けない署名を今回(勝手に)ご紹介させていただきます。

キヤノン株式会社の御手洗 冨士夫(みたらい ふじお)代表取締役会長兼社長 CEOです。

本当に素敵な署名です。

2021年2月4日現在
2021年_御手洗会長
※キヤノンさんのHPから引用させていただきました。

ちなみに2017年4月頃がこちら
2017年_御手洗会長

全体の印象としての特徴はまず、圧倒的な存在感を感じさせます。
そのポイントは線の太さと行書にあります。

デジタル加工をしてこの太さですので元の字はもっと雰囲気があると推察します。
上記も含め、筆跡診断の特徴は

縦線下部の突き抜け(御の字)
ハネの強さ(洗の字)
左右払いの長さ(夫)

名前の6文字だけで判断するには少し早い部分がありますが上記でピックアップした特徴意外にも気になる箇所があります。

御の字の最終画に見られる縦線が下の方へ長く突き抜ける書き方。これは、物事に対して良い結果を出したいという気持ちの強い方に多い特徴。

続いて「洗」の字に見られるハネの強さ。これは粘り強さや責任感に富んだ一面を表し、トップとして必要不可欠な要素です。

夫の字に見られる左右払いの長さは主張や自己アピールの上手さとここぞという場面でのゾーンに入るかのような集中力の表れ。特に左払いは芸能人やモデルさんに多く見られ、自己を表現することに長けた方に多い特徴です。

行書で書かれていますが冨の「田」の折れ曲がる部分が丸かったり角張っていたりととてもメリハリがあります。これはまじめさと時にユーモアの両面を合わせもったバランスの良さをお持ちという特徴。

まとめますと、なんといっても線の太さに裏付けられる自信と行書からなる集中力。その一方で細かい部分は気にしない、おおらかさを兼ねそろえていらっしゃいます。
自信があり、出るところは出てリーダーシップを発揮しますが押さえるところは抑える、場の空気を自然と読める方です。
また、字に少し大小がありますので安定を望む中に多少なりとも冒険心がある、そういった好奇心旺盛な方とお見受けしました。

日本のトップメーカーの代表としてバランスと魅力に長けた筆跡特徴のオンパレード。

2017年の「洗」の最後は右斜め上に向かったハネになりますが大弧を描くような雰囲気もあり、お人柄としての魅力はもちろん周囲からも一目置かれるそういった存在感をお持ちということが字からも感じられます。

今私が同じような字を書けたとしても成熟しすぎてしまいますが、晩年はこういう署名を書きたいと思うお手本のような素敵な署名です。

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