【手書きの履歴書】採用担当者の目に留まる読みやすい履歴書とは

履歴書講座

先日、丁寧な字はトメ・ハネ・ハライがポイントであることをご紹介しました。

履歴書に書く手書きの字の話をすると
履歴書を書く時は上手いの方がよいのではないでしょうか
(字はきれいじゃないとダメなのではないかというニュアンス)
というご質問をいただくことがよくあります。

結論からお伝えしますと、うまい字でないといけないということは全くありません。
字が上手いに越したことはありませんが、私はに丁寧な字であることが大事だと私はお伝えしています。

なぜならば手書きの機会の多い職場などでない限り、硬筆のように整ったきれいな字(上手い字)は求められないからです。
一般的にホワイトカラーの仕事はパソコンでほとんどが完結しますし、ブルーカラーの仕事もタブレットやスマホなどが積極的に導入され、手書きの機会はは非常に少なくなっています。ですので、多くの企業で履歴書に求める優先順位の上位にに字の上手さは入らないと思います。

上手い字が喜ばれるのはなぜかというと、それは「読みやすいから」です。
つまり、上手さが必要なのではなく、読みやすさが大事なのです。
うまい字やきれいな字は読みやすいことが多いので、結果的に上手さが必要という誤解を生むことになっていると思います。

読みやすい履歴書は、一言でいうとレイアウトが整っています。
共通している特徴は下記のとおりです。

  1. 適度な字の大きさ・余白
  2. 字が曲がっていないこと

書道や筆跡の世界ではレイアウトのことを章法(しょうほう)と呼びます。

章法の整った履歴書を目にすると「見る」から「読む」へのスイッチが入ります。
行が曲がっていたりすると「見る」のスイッチが入り先に注意がそちらに行ってしまい、履歴書の粗探しが始まってしまうことがあります。そうなると、章法や手書きの字からその人の人物像の推測や誤字脱字探しが先行してしまい、履歴書本来の内容探しが後回しになってしまいます。

この章法は、洋服でしたらコーディネートに例えることができます。
シャツやパンツ、靴下、靴、小物など、それぞれのパーツが字だとしたら、それらを組み合わせて着こなすのがコーディネートです。

  1. 適度な字の大きさ・余白(体型にあった大きさの服)
  2. 字が曲がっていないこと(組み合わせのバランス、統一感)

服装にもTPOがありますが、文字にもTPOがあると私は思います。

新卒採用の場合、数日間の間に100枚、200枚の書類選考をしないといけないケースもあります。
中小企業の場合は採用専任の担当者がいないことも多いため、日常業務と並行して採用活動を行わなければならず、その中で少ない担当者で分担して大量の履歴書を読むなんてこともあります。
特に新卒採用はタイトスケジュールなため、その中で書類選考に費やせる時間には限りがあります。
全ての履歴書に目を通しますが、どうしても読みやすい履歴書の印象がよくなります。

理屈抜きにしても、適度な大きさで丁寧にまっすぐ書かれた字を見ると、読み手のことを考えながら書かれた気がして、書いた人自身の印象も自然と良くなります。

履歴書を書く時は、丁寧で、バランスの取れたレイアウトを意識して書いてみてください。

丁寧=とめ・はね・はらい
読みやすさ=レイアウト(適度な字の大きさ・余白/字が曲がっていないこと)

いかがでしたでしょうか。

手書きの履歴書を書かれる方の参考になりましたら幸いです。

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